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宝石を買う

March 09, 2014

先日の、BS12 twellVをご覧くださいました皆様、どうもありがとうございました。 全国放送でしたね。 ずいぶん遠方からもお問い合わせをいただき、大変嬉しく思いました。出演には、ちょっと恥ずかしい気持ちもあったのですが、皆様の応援の気持ちを感じることができて、幸せに思いました。

さて、撮影の時に、TVスタッフの方から、“どういう宝石を買うのがいいですか?” という質問を受けましたので、今日はすこし、宝石について考えてみたいと思います。

よく宝石の資産価値について、質問を受けますが、ジュエリーという視点でみるか、投資として見るか。まず、そこで、選ぶ基準が変わるように思います。  私はジュエリーデザイナーですので、投資についてアドバイスできる立場には、ないと思っています。ただ、古来から今に至るまで、持ち運びしやすい資産として宝石が求められてきた歴史は、良く知られていますね。 政情の不安定な国では顕著で、大陸にお住まいの方々は、今でも、そういう意識が強いようです。

では、ジュエリーとしてはどんな宝石を買うのがいいのでしょうか? 

私はまず、「ぱっと見て綺麗なこと!」が、大切だと思っています。 特に色石は、一つ一つ個性のあるもの。 比べて見て、綺麗だなぁと思えるかどうかが、最初の一歩だと思います。 お値段が・・とか、鑑別書が・・というのは、そのあとで、ゆっくり検討してみられたら、いかがでしょうか。 海外ブランドの宝石などは、ある程度、品質の揃ったものが集めてあって、綺麗だなぁと思うことが多いですが、 油断大敵!? 宝石は何と言っても天然のものなので、一つ一つ、違います。

それから、価格に見合っているかどうか。 「宝石」として、考えると、色が綺麗で、曇りがなく、カットが絶妙で、大きなもの。 ダイヤモンドでいう、4Cを備えているものが、いいですね。 テリがある、というのもよく言われることです。 また、宝石によって、稀少で良いとされている色というものがあり、それは、そう言われるだけあって、その宝石独特の美しさだったりします。 そういうことも、ちょっと勉強してから、見に行かれるのもいいと思います。 

と、ここまで書いて、そんなに何もかも揃った宝石だと、大変なお値段になるのでは?・・ですね。 なので、まずは、「ぱっと見て、綺麗に見えること」 が、一つの基準になると思うのです。 高価で大きな宝石だけれど、何だかあんまり綺麗でない・・ということも、実はよくあること。

また、季節ごとに買い替えるというものではありませんので、デザインの気に入ったもの、であることは、大切です。 どれがいいかわからない・・とおっしゃる方も、よくいらっしゃいますが、こちらよりあちら、あちらよりこちら・・と、選んでいくと、案外どなたも、しっかりそれぞれのお好みがあるもの。 「私、こういうのが好きだったんだ。」と、改めて感心される方もいらっしゃったりして、ジュエリー選びのお手伝いは、なかなか楽しいものです。

また、一般に、年齢とともに、大きな宝石が欲しくなってこられるようで、実際、似合うようにもなってきます。 先のことを考えて、今似合うものよりちょっと大きめのものを選ぶのも、賢い選択かもしれません。 また、ルビーなどの赤や華やかな色は若者の色とおっしゃる方がいらっしゃいますが、宝石に限っては、いくつになっても関係ない。 かえって、ポイントになり、肌が綺麗にみえたり、明るく映えて、素敵なものです。

全く違うことを言うようですが、ファッションの視点からは、何を選んでもOK. いろいろな着け方にチャレンジして、それぞれの個性を生かしてみてください。 思いもよらない着けこなしをされている方にお目にかかると、お値段の張るものだけに、よりその方のパワーを感じる気がします。

 

 

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