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ジュエリーを売るということ

February 07, 2024

しばらく、このブログとご無沙汰になっていました。 ‥ふと履歴を見ると、営業日のご案内以外は、年に一度のペースになってしまっていて。言葉でお伝えしたいこともたくさんあるのに、大反省です。

昨今の地金高。ニュースにまでなっているので、今更お伝えすることもないと思いますが、いまや、24金は1g1万円を超す高騰ぶり。 その昔、私がこの仕事を始めた頃、リングのデザインでは、地金の値段は気にしなくていい 、とまで言われていたのが、ウソのようです。

そんな現状もあって、コロナ前あたりから、あちらこちらで “地金売りませんか” という広告が目に付くようになってきました。私の周りでも、どこが高く買ってくれるとか、感じが良かったなど、聞くことが増えたのですが。 確かに、捨ててもいいと思っていたようなチェーンやリングが、ちょっとしたお値段になって、お小遣いになるとしたら、嬉しいですね。 ただ、・・・

今、売ってしまっていいの?

アンティークといわれるまで持ち続け、傷んだら修理に出して‥、または、作り直して、家族の、一族の宝物として大切に受け継いでいく 欧米や中国のジュエリーに対する価値観。 彼らは、そんなに簡単にジュエリーを手放しません。 たとえそれほど高価なものでなくても、そんなに簡単に売ってしまうようなアイテムではないのです。 日本で、ジュエリーが今のように生活に浸透してきたのは、ほんのこの100年ほどのこと。 まだ、そういった価値観でジュエリーを見るのは、難しいのかもしれませんね。  

ホロコーストの時、ダイヤモンドがあったから・・。戦争で、国を追われるとき、スカートの裾に縫い込んだ宝石があったから・・は、よく聞く話です。 戦争を持ち出さなくても、いざ困ったときに頼りになるもの。 ・・ただ美しいだけでなく、そんな一面をジュエリーは持っているのだということを、もっと心に留められてもいいのではないでしょうか。 邪魔になるから・・は、確かに、延べ棒くらいの大きさになると、けっこうなボリュームですけれど・・ね。 

薄汚れた指輪も、ちょっと磨きにだしたり、修理をすると、すっかり見違えるもの。 お直しした後のジュエリーをご覧になって、「え~っ、こんなに素敵なジュエリーだったの⁈」と驚かれるシーンを、どれほど見てきたことでしょう。 平成の頃に、古臭いと嫌われていた昭和のアイテムが、今やちょっとした昭和ブームで、またもてはやされていたり・・。 そんなことを見るにつけ、もう少し長い目で、ジュエリーを見つめ、大切に持ち続けるということを、考えてみてもいいのでは、と思っています。

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変わらないと誓うこと

February 23, 2022

ジュエリーの仕事をしていると、ご結婚の場に立ち会わせていただくことが、一般の方より多くなります。どなたかのご紹介であったり、ネットで見つけたなどと、うきうきと楽し気に見に来てくださるのは、本当に嬉しいもの。 いつかは、明日結婚式で、指輪はいらないと決めたが、やはりプレゼントしたくなってきた・・と、式の前日にお越しになった方もいらっしゃいました。

これからの新しい生活を前に、未来を共にすると誓う、その場に指輪があるというのは、本当に象徴的なことだと思います。 そして、何年も生活を共にした後も、その指輪を見るとその二人の未来を誓った時の気持ちを思い出す・・・ずっと変わらないこと、心に誓ったことを思い出させてくれるものであること。 時に、強い気持ちを後押ししてくれるものかもしれません。

次々とハプニングの起こる日々。 ジュエリーの変わらぬ光で、お二人仲良く、乗り越えていってほしいと思いデザインしています。

ジュエリーの基本 2

June 09, 2021

前回書いたジュエリーの基本1. 金もプラチナも知っているけれど、パラジウム?と、聞きなれない名前が出てきましたね。 投資などされている方には、注目?の貴金属。 元々、とても希少なレアメタルであるパラジウムは、自動車産業などで触媒に使われるそうで、近年、驚くほど価格が上がっているという現状があります。 ジュエリーで利用される場合は、単独で使われることはなく、プラチナの硬さを出すための割金として使われることがほとんどです。

プラチナは、粘りがあり、割れにくいので、いわゆる加工性がいい。 たとえば、石を同じ形の地金の違う石枠の爪で留めた場合、K18 より、Pt900 のほうが、柔らかく粘って石に吸い付くように留まってくれます。 より細くても折れにくいという性質もあります。 地金の曲げ伸ばしなど、もたもたしていると、じわっと割れが入る恐怖!! ものつくりには、素材の知識がかかせません。

19世紀の終わりにイギリスで大流行したエドワーディアンと呼ばれる、繊細なジュエリーの数々は、プラチナの細くても粘りのある強さを生かすことができてこそのデザインでした。 それまで、白い色の地金と言えば、シルバーしかなかった時代、プラチナに、パラジウムなど硬さを出せる貴金属を混ぜることで、強さと加工性を調節することができるようになりました。

ただ、粘る分、磨くのが大変!と私は感じるのですが、この地金に慣れている職人さんに言わせると、扱いやすいのだそう・・・何事も修練ですね。

ジュエリーはサステナブル

May 20, 2021

サステナブルって?と、なんだかよく分からなかった頃から、いよいよ認知されてきた感のある、この言葉。「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」を意味しています。

何かと「贅沢品」と揶揄されがちなジュエリーですが、長い間にお蔵入りになってしまったり、傷んで使えなくなってしまっても、仕立て直して、またその時代にあった楽しみ方ができるのは、とてもジュエリーらしい楽しみ方の一つです。 歴代の王族たちが伝えてきた宝飾類も、時には形を変え、大切に次世代に受け継がれてきたものでした。 吟味された宝石、そして貴金属を使って作られてきたものは、時代を超えて受け継いでいけるパワーをもっていますね。

結婚指輪を目にして、その日を思い出す。 ーー大切な気持ちをいつまでも色あせないものにするために、いつまでも変わらない特別な金属を使い、特別な宝石を選び出す。 

とても贅沢なようでいて、次々と変わっていくファッションの流れの中で、環境資源を使い切ることなく楽しめるもの。 そういったところも、今の時代に合ったジュエリーのもつ より良い一面だと思います。

 

ジュエリーの基本 1

March 07, 2021

ずっとこの仕事をしていると、私にとってや、業界の人にとって当たり前のことが、実は全く知られてなかったり、誤解されていたり・・。 お客様もびっくりかもしれませんが、こちらもびっくり・・ということも度々あります。

良くご存じの方には、何でもないお話も多くなるかと思いますが、ジュエリーって、どんなもの?ということを書いてみたいと思いました。

まずは、ジュエリーに使われる貴金属。 金(Au)やプラチナ(Pt)からご説明を。 日本では、格下に見られがちですが、銀(Ag)も、ジュエリーとして通用する貴金属とされています。 他には、白金族のパラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)など、主にプラチナの割金に使われることが多い希少金属も貴金属の仲間です。 混乱されがちですが、“白金” と、金の字がついてますが、これはプラチナのこと。 金(Au)のホワイトゴールドとは、別ものです。

貴金属は、希少で、加工性がよく、科学的に安定しており、腐食などしにくいという特徴があります。オスミウムは、近年ジュエリーにもメッキにも使われなくなりましたが、ロジウムは、白色を出すためのメッキとして多用されますし、パラジウム、ルテニウム、イリジウムは、あまり耳にされたことはないかもしれませんが、割金として、金やプラチナの硬さを出すために割合一般的に使われています。

沢山、聞きなれない名前が出てきましたね。 今日は、このあたりで。 また、少しづつお話したいと思います。 

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《珠寶世界》ーJewelry Worldー ジュエリー専門誌

February 06, 2021

台湾のジュエリー専門誌 珠寶世界が、廃刊になったようです。

一昨年、ジュエリーの取材に来たいと、ご連絡いただき、お目にかかるのを、とても楽しみにしていました。 ところが、そのまま新型コロナ騒ぎに突入。 行き来がしにくい世の中になりましたが、こんなところまで影響があるなんて。 とても残念です。

最終号を送ってきてくださいました。 たくさんのデザイナーたちや、賑やかな宝飾展の様子などが取材されていて、宝飾品に対する熱気を感じました。

一日も早く、平常な毎日が戻ってほしいと、つくづく思います。

《珠寶世界》ーJewelry Worldー ジュエリー専門誌

御所西 IMAI kuniko KYOTO ギャラリー  ジュエリー展

November 24, 2020

暖かかった秋も、週末からは例年並みの寒さになるそうですね。

唐突に決まったのですが、何年か前から、色彩豊かなガラスの作風がいいなぁと思っていた畑まき子さんとご一緒に、ジュエリー展をすることになりました。 写真のとおり、明るくカラフルで、見ているだけで楽しくなるようなジュエリー。 元気が出ませんか?

今井訓子のジュエリーは、打って変わって、モノクロームの天然石を使ったもの。色どりはシックでも、ダイヤの光とモダンな華やぎが、これからの季節大人っぽく装う楽しみをお届けできるのではと思っています。

新型コロナ下、密を避けるために、2週にわたって週末の3日づつ、6日間開催し、ゆったりとお楽しみいただきたいと思っております。 お待ちしております。

日時:2020年12月4日(金),5日(土),6日(日) —-12月11日(金),12日(土),13日(日) 11:00~17:00 週末6日間
場所:IMAI kuniko KYOTO Gallary(御所西)

IMAI kuniko KYOTO is having an exhibition at its gallery by the Imperial Palace on December 4,5,6 and 11,12,13 .11:00~17:00. please visit us and bring your friends, too.

御所西 IMAI kuniko KYOTO ギャラリー   ジュエリー展

ジュエリーとの長~いお付き合い

August 30, 2020

先日、ある展示会で、「買ったお店に持っていくと、直すより新しいものを勧められるので、怖くて行けない・・・」という話をききました。

実際は、そうでもないと思うのですが・・・ジュエリーの良さは、修理をしたり、リモデルなど、形を変えて楽しんだり、次世代へ受け継いだりと、長いお付き合いができるということ。 

お店に並んでいるジュエリーを見て、とても気に入った!と言ってくださるのは、もちろんデザイナー冥利に尽きますが、今まで使われていたものを、サイズが変われば直したり、お嬢様やお嫁さんにプレゼントしたいから、彼女に合わせて・・なんていうご依頼は、とてもジュエリーらしい楽しみの一つだと思っています。

そして、そういった、お修理やリモデルにも、実はジュエリーについてのいろいろな知識が必要なもの。 我々にとっても、力の見せ所であったりします。

ぜひ、気軽にお店にお立ち寄りいただき、ご相談ください。 そして、ウインドウに並んだジュエリーからは、今どきデザインの情報を仕入れてくださいね。 お待ちしています。

 

 

8月に入って

August 04, 2020

じめじめ続く雨が終わったと思ったとたん、逃げ場のない暑さですね。

7月の、イムラアートジェムでの展示会には、足元の悪い中、大勢の皆様にお越しいただきありがとうございました。 引き続き、IMAI kuniko KYOTOのジュエリーの展示をしていただいてます。 新作も、随時追加しておりますので、ぜひ、また、お立ち寄りください。

南座前の井澤屋、大阪リーガロイヤルホテル1FのDIVAでも、お取り扱いいただいています。 どちらも、時間は短縮されているようですが、お盆期間中も営業されています。 ぜひ、お越しくださいませ。

Ruby ― 7月の誕生石

July 14, 2020

最も重要な宝石、と言ってよいルビー。

今は、ダイヤモンド全盛で、ダイヤモンドと色石・・と大まかな分け方をされることも多いですが、古来、その美しさで人々を虜にしてきたのは、何といってもルビーでしょう。 英国王室の王冠の正面を飾る真っ赤な石は、長らく黒太子のルビーと呼ばれて、実はスピネルだったのにもかかわらず、大粒のダイヤモンドと共に、格別の権威を表してきました。

赤い色は、正確に伝えようとすると、ピンクがかった赤であったり、オレンジがかった赤であったり、難しいものですが、ミャンマー産のルビーは、ブラックライトをあてると、写真のように蛍光することで有名です。 ピジョンブラッドと言われる、特別な赤色は、その深みのある赤色だけでなく、日の光を浴びた時に中から光を発し、煌めく、その特徴から、より貴重で大切にされてきました。 

色が変わったり、蛍光する宝石が、天然に生み出される不思議・・。鉱物に引き寄せられる人たちの気持ちがわかるような気がします。 ルビーは、7月の誕生石とされていますが、この赤色がイメージの、明るく大きく輝く太陽の光を、早く浴びたいものですね。

 

お守りジュエリー

June 26, 2020

衣服よりも先に、必要とされてきたのではないか、と言われるほど、ジュエリーは、私たち人間にとって身近な装飾品です。 服を身に着けていなくても、ネックレスをたっぷり着けている人たちのイメージですね。 お守りや、呪術的な意味があったのではといわれていますが、原始の時代、宝石のようにクリアで、ましてや輝きをもったものなど、なかなか手にする(目にする?)チャンスはなかったことでしょう。 今でこそ、私たちの生活には色が溢れていますが、そういった特別な輝きを想像すると、お守りにしたくなる気持ち、分かりますね。

先日、厄年になるお嫁さんの厄除けに何か・・・というオーダーをお受けし、厄除けには七色のものが良いということで、オパールのジュエリーをお求めいただきました。

宝石には、石言葉など、古来から、その宝石独自の意味があるとされています。 パワーストーンという言葉に込められた意味を、信じる信じないは別にして、宝石のように、自然由来でありながら、特別に美しいものを手にすると、なんだかわくわくしてきますね。

なにはともあれ、そういう特別なものをプレセントされるということ。 自分のことを気にかけてくれる人がいる、・・と感じることは、とても守られているという気持ちになるように思います。 物の持つ力。人から与えられる力。 両方を受け取って、邪悪なものから身を守り、健やかにおおらかに日々を過ごされますように。 

ジュエリーが、人の幸せに寄り添ってくれる、そんな存在であったらいいなと思います。

 

何を作りましょうか。

May 17, 2020

おうち時間の増えたこの頃。お掃除ばかりしているという声が、ちらほら聞こえてきますが、皆様はどのようにお過ごしでしたか?

お掃除していて、引き出しから出てきた、年代物のジュエリー。”まず私の趣味じゃないし・・”とか、”本物かどうかわからないし・・”とかいった言葉が聞こえてきそうです。 とはいえ、ジュエリーって、捨てられないものの筆頭。 このままお蔵入り・・というのも、残念な気がしませんか?

4月末のブログにも書きましたが、まずは、出てきたジュエリーたち。このままの形で残すか、何らかの手を加えるか、修理するか等々・・・を考えつつ・・。

“今、私はどんなジュエリーがほしい” のかを考えてみる。

突然、ちょっぴり古めかしいジュエリーを手にして、”何をつくるか” と考えても、簡単に思いつかないのも当然です。そんな時、たくさんのアイデアで、これからのあなたの毎日に寄り添う  大切な一点を、ご一緒に考えるのが  私たちの仕事です。

本来、ジュエリーは、年齢と共に、益々楽しめるファッションアイテム。 洋服と違って、何十年という単位で、身に着けられ、楽しませてくれるアイテムでもあります。 その上、パワーストーンという言葉に象徴されるように、自分を守ってくれたり、自信を与えてくれたり、といった、素材そのものの持つパワーを感じられるもの でもあります。

何をつくるか決めてから相談しなくては・・というだけではなく、”何を作りましょうか”  というご相談も、充分 “あり”  なのが、リモデル(リフォーム)のご相談。 お心に留めていただけたらと思います。

Stay home – あなたにとって大切なものは?

April 30, 2020

新型コロナウィルスが猛威を振るい、皆が ” Stay home ” と異常な状況を暮らす中、” 大切なものは何か? “ ” 幸せとは何か? “ と、考えさせられる気がします。 出かけられずに家で過ごす毎日。 ” 気軽に消費する ” から、” 大切に長く楽しむ ”   新習慣へ、気持ちを少し変えてみませんか。 

ご両親や大切な人から受け継いだジュエリー。 以前に買って、忘れていたようなジュエリー。 そんなジュエリーが、リモデル(リフォーム)で、少し手を加えたり、組み合わせを変えてみることで、思いもよらないフレッシュな顔を見せてくれます。

どんなジュエリーでも、新しく作り替えればよいというものではありません。・そのままの形で、修理してでも残す方が良いもの。・今の時代に合った形に作り替えるほうが良いもの。・処分した方が良いもの。など、それぞれのジュエリーの価値を判断することも大切です。 (それも、私たちの仕事の内です。)

リモデルすることで、パーソナライズされ、特別なものになっていくジュエリー。 自分のためのものであっても、また、プレゼントするためのものであっても、そんな風に手を加えて、長く付き合っていける。 ジュエリーのもつ特別な楽しみ方です。

お家にいる時間の長い今、ちょっと、そんな目でお手持ちのジュエリーを見直してみませんか。

写真は、いくつかのジュエリーから外したメレーダイヤを集めて、星を散らしたフープピアスにリモデルしたもの。 すっかり “今” の顔になって、おしゃれにお使いいただけそうですね。

 

カメオ

February 02, 2020

新型コロナウイルスで大騒動のこの頃。 先日、薬局に行ったら、既にマスクも消毒液も売り切れていてビックリ。 それを買いに行ったわけでもないのに、かえって事の重大さに気づいて不安になるという、相変わらずの日々を送っています。

今月ウインドウに飾ったのは、カメオのブローチ。 大きく凝った彫りのカメオは見応えもあり、着けても飾っても良いものですが、こんな小さなカメオも、ちょっとしたお出かけに気軽につけられて楽しいものです。

今週からまた寒くなるそうですが、セーターなど厚手のお洋服にブローチはぴったり。お出かけするかどうか迷うところではありますが、家にいる時も、ちょっとジュエリーを着けるだけで、明るい気分になるものです。

 

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2020 暖かい冬の始まり

January 21, 2020

年が明けて、もう20日。 今年は、バリバリスキーに行くんだからと、滑る気満々で、新しいウェアまで買いに行ったのに、この暖冬。 暖かいのはありがたいけれども、やっぱり雪は降ってほしいと思うこの頃です。

写真は、今年の年賀状に使ったもので、実は、結構以前にデザインしたもの。 とてもシンプルなデザインですが、スッキリと華やかで、色石が際立つせいか、「宙に浮いたようにも見える色石」と、以前、本にも取り上げられ、お褒めいただきました。 デザイナーとしては、いつまでも飽きずに楽しめるジュエリーを作っていきたいもの。 

遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

日本のアートジュエリー展 日本橋三越本店

July 28, 2019

梅雨も明けて、いよいよ夏らしい夏の始まりですね。

海へ山へお出かけの機会が増えていると思いますが、IMAI kuniko KYOTO は、8月7日水曜日から12日月曜日まで、東京日本橋三越本店7階催し売り場で開かれる、「JAPANESE ART JEWELRY 日本のアートジュエリー展」に出展することになりました。 東京での、顧客様向けの展覧会は、5年ぶりのこと。今から楽しみにしています。

今までの定番のジュエリーラインにも、新しいアイテムが加わっています。 ぜひ、この機会に、実物をご覧いただきたく、ご案内申し上げます。

 

場所 東京 日本橋三越本店7階 催し売り場

8月7日水曜日~8月12日月曜日 10:00~19:00(最終日は18:00終了)

日本のアートジュエリー展のサイトはこちら⇒ 日本のアートジュエリー展

 

 

2019年 新作展

June 03, 2019

Blooming・・・ 花咲き乱れ、香りがあふれ、くすぐったいような幸せに包まれている・・そんな響きがありますね。

今年の新作展は、いつもの祇園祭時期からひと月早く、6月14日からスタートさせていただくことになりました。 というのも、友人でフィオリスタ京都を主催しているフラワーアーティスト藤井淳子さんが、この日から1週間、同じ京都ホテルオークラのショッピングアベニューコンフォートで、オランダスタイルのフラワーアレンジメント展をされることに。 せっかくなら、そのお花の香りあふれるショップで、ご一緒させていただこう・・ということになった次第です。 オークラの各店舗に、素敵な花が飾られる予定です。ぜひ、アレンジメントともども、お楽しみにお越しいただけたらと思います。

というわけで、今年のジュエリーのテーマは、Blooming.

ただ、ジュエリーに関しては、お花に限ったわけではなく、いろいろな意味で花開く時を、開かせたい時を、イメージしてみたいと思っています。 いつもより、ちょっぴりスィートなIMAI kuniko KYOTOのジュエリーをお楽しみください。 私は、14日と16日は終日いる予定です。 他の日も、出来るだけ顔を出すようにするつもりですので、どうぞ会いにいらしてくださいね。

Blooming

大きく鮮やかに咲き誇る大輪の花も

吹く風に優しく揺れる儚げな花も

百花繚乱

今が咲くとき

今が花のとき

 

Marvelous flowers  blooming with dominance

fleeting flowers wavering in the winds

 

Every kind of flower imaginable

 

The moment to bloom is now

The moment to be a flower

 

■イムラアートジェム
期間:      2019年6月14日(金)~20日(木)
場所:     京都ホテルオークラ 地下1F
ショッピングアベニュー・コンフォート内
京都市中京区河原町御池角
営業時間:   11:00am~8:00pm (年中無休)

tel/fax :     075-231-6116

■フィオリスタ京都主催 藤井淳子氏によるデモンストレーションは下記日時です。

6月15日(土)11:00am-12:00pm

パールのリング

May 30, 2019

この大粒で傷一つない南洋パール。 美しいですね。 写真の腕がいまいちで、大変申し訳ないのですが、この見惚れるような真珠を、リングにとオーダーいただいたのは、恥ずかしながら1年以上も前。 クラッシックな中にも、今風のイメージがほしいということで、デザインもいろいろと悩まれた末に、2wayにしよう!!となりました。

こんなに大きいので、2wayの2本組になったら、どうなることかと少し心配したのですが、案ずるよりは産むがやすし・・・・でもなかったのですが、品よく華やかなリングに。 こうしてみると、大きな宝石は品が悪くなると、心配される方がとても多いのですが、単純に大きいから品が悪いというわけではないですね。

指から零れ落ちそうなこの真珠が、かえって女らしい雰囲気を醸し出して、はんなりと指先が明るく優雅に映ります。 きっと末永くご愛用いただけることと嬉しく思っています。

「日本の女性ジュエラー20の表現」に、掲載されました

December 31, 2018

この度出版されたブランドジュエリー特別編集「日本の女性ジュエラー20の表現」。 日本で活躍する女性ジュエラー20人の一人に選出されました。

日本の宝飾史研究の第一人者であり、ジュエリー業界の重鎮である山口遼氏の監修です。 宝飾の事を勉強したいと思って本を探すと必ず出てくる先生の本。 業界の慣習やデザインにまで、どちらかというと辛口のご意見をお持ちの山口先生の本に取り上げていただくのは、本当に光栄なことです。 尊敬する他のジュエラーの方と「日本らしさの表現」という章に入っています。 自分では、デザインする時に、特に日本らしさを意識したことはないのですが、良くそう指摘されるのは、自分でも面白く思います。 編集の基準としては、流行にとらわれず、時間が経過しても残り続け、独自性があることを基準に選ばれたということで、嬉しいかぎりです。

思いもよらないことでしたが、なんだかご褒美をいただいたような気持ちです。 2018年も今日で終わり。最後の最後まで、ドタバタの一年でしたが、気持ちも新たに、精進していきたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

本については、こちら⇒日本の女性ジュエラー20の表現

2018年 新作展

July 11, 2018

雑誌では既に、秋先取り・・なんて言葉が躍っていますが、7月に入って、いよいよ夏本番。 祇園祭の行事も始まり、なんとなく落ち着かない京都です。

さて、今年のイムラアートジェムでの新作展のテーマは、Bright & Dark  。

光と影とよく言いますが、光あっての影というよりは、光と闇そのものにフォーカスしてみました。 宝石は、光あってこそ輝きますが、漆黒の美もいいなと思います。 いろいろな場面で、光輝く所ばかりに、目が行きがちですが、ダークを知るのも大人ならでは。

そういえば、スィート&ビターなんて言葉もありますね。今までとは、また、違った一面をご覧いただけるのではないかと思います。暑いさ中ですが、14,15,16日は、一日詰めております。どうぞ、お立ち寄りくださいませ。

 

Bright & Dark

眩しく煌めき 輝きを放つもの

どこまでも深く すべてを包み込むもの

 

色を織り、形を紡ぐ光

――――深く濃密な闇

 

■イムラアートジェム
期間:      2018年7月14日(土)~20日(金)
場所:     京都ホテルオークラ 地下1F
ショッピングアベニュー・コンフォート内
京都市中京区河原町御池角
営業時間:   11:00am~8:00pm (年中無休)

tel/fax :     075-231-6116

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