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エッセイストの書簡集
July 04, 2008
二人のエッセイストの書簡集を読みました。「宝石」というテーマがあり、どちらの考え方も素敵だと思ったので、少しご紹介します。
ひとりは、新しい本を出すたびに、記念に、宝石を買うのを習慣にしていたそうで、宝石箱を見るたびにその時々の気持ちが蘇ってくるそう。特に駆け出しの頃は、宝石の力を借りて、もっと上に行きたかったし、自信もほしかったと書いてられました。また年をとった時に、若い頃愛着をもって選んだ宝石を着けることも、楽しみにされているそうです。
そして、もうひとりは、宝石らしい宝石はもっていないかわりに、時折、お母様に宝石をプレゼントされているとのこと。「いつか私がするから、今はこれをしていてね」と今の自分にはちょっとヘビーな背伸びしているような宝石を、あえてお母さまにすすめることで、母娘のいちばん華やかな絆のようなものをつくりあげる喜びがあると書いてらっしゃいました。
どちらも素敵な大人の女がする行為であり、宝石ならではの満足感があるなあと思いました。光野桃さんと斉藤薫さんの「優雅で野蛮な女になる方法」という本です。
