初春のお慶びを申し上げます。
初春のお慶びを申し上げます。
2011年。「絆」という言葉が誰にとっても、大切に感じられた一年でした。前へ前へ、上へ上へと進むこと、成長することを、ひたすら求めて生きてきた私たち。はたと、まわりを見ることに、共にいることに、気づかされた年でもありました。
年が明けて、今、「育む」という言葉が、気になります。温かく見守り、慈しみ育てる心。絆はもちろんのこと、お互いを大切に思い、ただ高みを目指すだけでなく、ゆっくりと今を大切にしつつ、物事を深めていくこと。より良く、大らかに成長する時のために、焦らず、丁寧に毎日を過ごしたいと思います。
今のこの冬の寒い時期にも、ゆっくりと次の季節が近づいて来ています。この新しい一年が皆様にとって、素晴らしい年となりますように!心からお祈りしております。
今井訓子
Icicle つ・ら・ら
冷たく澄みきった空
際立つ山の稜線
フワッと舞い上がる雪
ダイヤモンドダスト
真冬の朝、張り出した岩
家々の軒先に下がる
キーンと凍てる冬のかたち
キラキラと光を反射する透明な輝きは、
みず温むころ
一粒の春となって伝い落ちる
まだ、目には見えなくても
いつか躍動する春の息吹
Icicle
Under the cold and crystal-clear sky
against distinct lines of mountains
snow flakes are softly fluttering
and diamond dust is glittering.
On a mid-winter morning
a rock is in view, jutting out from a ridge.
It’s a frosty shape of winter
hanging down under eaves.
The crystal-clear sparkles of reflecting lights will crawl down as a drop of spring,
when the river water is slightly warmed.
You may not see it yet,
but this sign of spring will be soon replaced with bursting vigor of lives.