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CATEGORY : お手入れ

抜けないリング!

June 07, 2009

 少し前ですが、リングをオーダーしてくださった方が、「本当にごめんね!こんなことになっちゃったの!」と、真っ二つになったリングを手にやってこられました。しかも、良く見ると、真っ二つというよりは、なんだか、切り口が四方八方にぐさぐさになっていて、いったいどうやったらこうなるのかしら?と不思議に思ってお話を聞くと、・・のこぎりで切られたとか。???
 事情を聞くと、指からリングが抜けなくなり、どんどん指がうっ血していくのがたまらなく怖くなられ、洗剤をつけて滑らせるという手軽な方法からいろいろ試し、結局、のこぎりで指輪を切ろうと決断されたそうです。のこぎりで指輪を少しずつ切るのに、なんと一晩中かかったそう!しらじらと日が明けるまで、のこぎりを手に延々と作業?される姿。想像するとちょっと鬼気迫る感じで怖いですね(笑)ご本人も、今なら笑えるけど、その時は必死だったの!とおっしゃられて・・、本当にお怪我がなくて良かったです。
 リングが抜けなくなったというトラブルを体験された方は多いと思います。洗剤やクリームですべらせる方法、糸を通す方法などいくつか試してみられて、いよいよ自分では無理…というときは、消防署でリングを切ってもらうことができます。リングカッターという機械があり、5分ほどで切ってもらえるそうです。ただ、すべての消防署に設備があるとは限らないので、問い合わせしてからお出かけくださいね。
 また、最近はやりの華奢なタイプの細いチェーンのネックレス。チェーンが絡まったときは、元通りにするのに時間がかかりますね。とにかく、無理に引っ張らないことが肝心です。落ち着いて、フンワリ優しく・・。
 まずは、お片づけになる時に、一点づつ箱に入れるのがベストですが、そうも言ってられませんね。よく使うカジュアルなネックレスは、宝石箱に、一つ一つ吊り下げるなど、何かにひっかけて保管するのが、結局いちばん簡単な気がします。多数のジュエリーを扱う業者さんたちは、ケースに入れない場合、チャック付きのビニール袋に、金具だけ外に出して、すっと取り出せるようにして保管されていることが多いようです。案外簡単で、中身も見えるので、何もかも一緒に箱に入れてしまうよりは、お勧めの方法です。
 そして、チェーンネックレスが、首から外せなくて引きちぎってしまったあなた。チェーンは細いほど、お修理した後、強度がなくなる確率が高いので、どうしても切ってしまいたい事態になったときは、出来るだけ金具近くを、ニッパーで切って下さいね。引っ張るのも厳禁です。(笑) 

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