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CATEGORY : KYOTO

上七軒盆踊り

August 01, 2011

 毎日蒸し暑い日が続いていますが、お元気でお過ごしですか?今日の新聞に、節電の協力のおかげで、なんとか供給量の90%前後で、電力の利用がとどまっていると報道されていました。 西側全面が窓になっている私の部屋は、昼からはどんどん暑くなるので、冷房をつけたり消したり・・・。吹き抜けの上階になるので、ドアを開けるとムッとした空気が重くて、クラっとなりそうな暑さ。何をするのもいやになってしまうのですが、そんな中、お友達に誘われて、盆踊り!に出かけてきました。
 盆踊りの会場となった上七軒(かみひちけん)は、京都の花街の中では最も歴史の古いと言われているところ。受験の神様で有名な北野天満宮のすぐ東隣にあります。京都と言えば、和服を思い出される方も多いと思いますが、着物は室町、そして帯やお召などの織物は、西陣がその中心地になります。そうして栄えてきた室町や西陣の旦那衆の遊び場が、祇園であり上七軒でした。そういうわけで一歩通りに入ると、何とも言えない風情のある景色が続いているのですが、昨日は、いつもはひっそりした道が、浴衣を着た大勢の人でいっぱいになって見違えるような様子でした。
 通りから、一筋入ったところにある上七軒歌舞練場。その傍ににやぐらが設営されて、夕暮れ頃から始まりました!!盆踊り!! 私が小~さかったころも、盆踊りがあったような・・。でも、まさか、踊りを覚えているわけもなく、どうしようかな・・と思っていたところ、盆踊りを盛り上げようと、皆さんで練習もされたそうで、舞妓さん芸妓さんから、年季のはいった粋なお茶屋のおかあさんらしき方々まで、最初から盛り上がること!!パナマ帽に浴衣を着た素敵な外国の方も、さっさと輪の中心に入られて、踊る踊る!! 私も友達に急かされて、踊りましたよ! 

 たぶん3~4曲あったと思うのですが、“月が~出た出た~月が出た~っあ、よいよい~♪”の頃には、すっかり慣れて、芸妓さんが、横で振付を “掘って、掘って、担いで担いで・・・”と小声で教えてくれるのを、一緒になって、小声で歌いながら、ご機嫌で踊ってきました。ザ・和!の一夜。(笑) 紺地に白のとっても伝統的な絞りの浴衣を着て行ったのですが、さすがに汗だくになるのはいやだったので、ある程度で切り上げて見物していたら、最初2~3名ほどの、“おかあさん”が踊っていたやぐらの上に、3人ほどの舞妓さんたちが上がっていくと・・・
 ギョッとするほどの、フラッシュの嵐! 和の世界にもお立ち台!?ではないですが、可愛い舞妓さんたちには、誰もが悩殺されてしまいますね。
 今回お誘いいただいたのは、上七軒の通りの中ほどにある、弓月さんの奥様。狭い京都の例にもれず、小学校の誰々と同級生だった・・とか、身内話しに花がさくのはいつものこと。「西陣御召」製造元のアンテナショップとして上七軒の他に、祇園にもお店があるので、行かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。お召しだけでなく、浴衣や、素敵な和小物も充実していますし、以前ご紹介した、眼鏡作家のヤマシタリョウさんの展覧会など、楽しいイベントもたびたび開かれています。
 そして、今話題のなでしこジャパンのゴールキーパーの海堀あゆみ選手。彼女は、長岡京市の出身ということで、「スポーツ賞市民栄誉賞」を受賞されましたが、その時贈られたなでしこ柄の着物は、この弓月さんのデニムの着物 「でにむどす」だそう。セカンドラインとして作っていらっしゃるそうですが、ちょっと見ると暑いのではと思われるデニム生地が、実はとっても薄くて、さわってみると着心地良さそう。いろいろな和にチャレンジしていらっしゃる弓月さん。ぜひ、皆様もご覧になってみてくださいね。
 でにむどす http://www.yuzuki-net.jp/konoshimaya/

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