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「人と防災未来センター」

May 26, 2012

 先日、数年ぶりに、ドイツとイギリスを母国とする友人とそのお嬢さんが、日本に来られたので、神戸まで会いに行ってきました。
 ランチを食べた後、この後どうするか聞くと、阪神・淡路大震災のミュージアムがあるらしいので行ってみたいとのこと。 私たちも行ったことがないので、ご一緒することにして、周りの人にどこにあるのか聞いてみました。 ところが、案外と皆さん良く分からず・・たぶん灘の県立美術館の並びにある、あの建物じゃないかなぁ・・とあやふやな返事。 行ったらわかるかなという、いいかげんな判断ででかけたのですが、駅に着くと「Disaster Reduction And Human Renovation Institution」という案内表示が。
 “どういう意味ですか?”と、英語圏の友人に聞かれても・・・私も困る・・。たぶんこれが、私たちの行こうとしている所のような気がすると話しながら、目指す「人と防災未来センター」に行ってみました。

 ガラス張りのすごく立派な建物。受付にいくと、学生や小学生の来るところかしらというイメージとはうらはらに、背広を着た男性の一団、シルバー世代の女性の一団と、かなりの大人の数にまずびっくりして、振り返ると観光バスで来られているらしく、表にはバスがずらり。
 順路に従って歩くと、まず震災の体験をイメージすべく、「震災追体験フロア」で映画を見ることになっていました。 気分が悪くなったらすぐに部屋から出てくださいとの注意があり、不安な気持ちで見始めましたが。 

 これが本当に大変でした。 
 実際に体験された方には、これも映画でしょ、と言われそうですが、あぁ現場はこんなだったんだ・・と身にしみる映像。テレビのニュースで見る震災と、その場にいることの差がどれほど大きいか。 ビルが家が倒れてくる、その場にいるかのように感じられる映像はは、本当に恐ろしくて、いいようのない気持ちになりました。 その後、他のフロアでは、震災を学んだり、防災や減災についても学べるようになっていて、興味深かったです。高さ15mの津波は実際この高さ・・と示されると、あまりの高さにかなり怖かった・・です。 
 感想を書いてポストに入れるようになっているコーナーでは、子供たちが真剣な表情で感想を書いていて、子供は未来!という言葉が胸に浮かびました。よくよくお勉強してね・・と一人一人に声をかけたいような気持でした。
 今回、この友人は日本に来て、まず石巻でボランティアをしてから旅行を始めたとのこと。 そういえば、去年、やはりボランティアに行った友人の高校生の息子も、外国からたくさんボランティアの人が来てた!と感激していました。  これから予想される地震のポイントが記されている地図では、日本のほとんどが真っ赤に塗られていて、逃げ場のない地震国ニッポン。 友人もそれを見てビックリしていましたが、そんな国を愛し、旅行に来てくれ、そしてボランティアをしてくれる。 これといって、何もしていない自分を省みて、大いに反省しました。
阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」のHPはこちら  http://www.dri.ne.jp/index.html

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