指輪88
去年出版された 「指輪88」。 監修者の一人 諏訪恭一さんは、今までにも宝石の本を何冊も書いていらっしゃる方。 気になりながらも、宝石の歴史本は何冊も読んだことがあるから、と思っていました。 ところが、先日、たまたま手に取る機会があって、ざっと見てみたところ、・・これが興味しんしん!
橋本貴志さんというコレクターが集められたリング88点。本の見開き両面に一点づつ歴史を追って紹介されています。載っている写真も、見たいなぁ・・と思うツボが、しっかりアップで撮られていて、飽きないです。
コレクターと呼ばれる人は、よほどその「物」が好きで、集めていらっしゃるのだろうと、当然のことのように思っていましたが、まえがきに、「コレクターの悦びは、物を冷静かつ客観的に見極め、文化的に意味がある集合体を新しく創造することにある」、とおっしゃるだけあって、本当に興味深いセレクト。「新しく創造する」といういことが、こういう分野にもあるんだなぁと、ちょっと感動しました。
写真は、「スパイが使ったカメラの指輪」、写真右側、花弁の中央がレンズになっているそうで、左下の男の子の顔が、このカメラで撮られた写真。・・・すごい!! 文章もちょっとおちゃめで、楽しく読めました。宝飾品に興味のない、男性にもぜひ!お薦めです!
「指輪88」 88点のリングが、歴史順に写真入りで、紹介、説明されています。
宝官優夫 諏訪恭一 監修 淡交社 http://www.tankosha.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=1244