星座石のお話~11月さそり座~
すでに12月。気づいたら11月が過ぎていた、という情けない状況で年末を迎えてしまいました。さそり座の皆様、ごめんなさい。
さそり座の星座石としては、トパーズやトルマリン、少し珍しいところで、マラカイトという石が知られています。マラカイトの日本名は孔雀石。名前の通り、グリーンが層状になっていて、それが丸く出ると孔雀の羽根のようにみえる面白い石です。
古代エジプトでは、粉末状にしたものがアイシャドーとして使われていたそうで、クレオパトラも使用していたとか。 アイシャドーとして使われていたのには、美しい色という理由もありますが、マラカイトの主成分が銅で構成されていて、その粉末を、アイシャドーとして、まぶたにつけることでハエなどの虫が、目の回りに飛んでくるのを防ぐことができたため、といわれています。でも、マラカイトの粉末は人の肌につけると肌がかぶれ易く、目に入るとかなりの刺激がある、ということですので・・実際のところは、どのように使われていたのでしょうね。真似はしないでくださいね。
さそり座というと、美川憲一さんの「さそり座の女」を思い出しますね。・・思いこんだら命がけ・・地獄の果てまでついていく・・・。外面のクールさと内面の情熱が、傍目にはちょっと怖いような、魅惑的な印象をあたえる人でしょうか。 そんなさそり座の人に、邪気をはね返すパワーが強烈と言われるマラカイトが必要かしら ?・・とも思いますが、(笑) ストレスや緊張にとても高いヒーリング効果を発揮し、危険が迫ると砕けて知らせるともいわれるこの石、古来より、魔よけの石として親しまれてきたそうです。
硬度が、3.5~4と、柔らかな石ですので、衝撃によって割れやすく、水や酸に弱いので注意が必要です。びっくりされる方がいらっしゃいますが、このあたりの硬度の石になりますと、加工の作業中に使うやすりでも削れてしまう硬さであります。インディアンジュエリーなど、シルバーにセットされたものが黒く変色した時など、酸化膜をとる薬品などにそのままつけたりされませんように。