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CATEGORY : KYOTO

貴船・川床のお茶会

August 20, 2011

 少し前のことになりますが、夏の初めの蛍の頃、お茶会にお誘いいただきました。なんと貴船の川床で!しかも、夜咄し!!・・・と、!!つきで、自慢されても、お茶好きの方以外には、??かもしれませんね。 京都は、千利休で有名な大徳寺など、年中どこかで釜がかかっていて、お茶会好きにはとても楽しい街。それでも、個人的なお茶会にお誘いいただくということは、そう頻繁にはないので、川床という特別な空間でのお茶会と聞いて、ちょっと、興奮してしまいまいました!
 振り返ってみると、新作展の準備で、パニックの頃だったのでは?と思うのですが、そんなこと ? は言ってられません。貴船といえば、水の神様。水の渦巻き模様の鶸色の着物に、白地にやっぱり波打つ流水模様の帯で、準備万端、わくわくして出かけました。
 当日は、あいにく雨が来そうな怪しいお天気。本来伺うべき時間より少し早めに着くと、ご亭主も (お茶では、招く側の人のことをこう呼びます) 雨が心配で、川床と室内両方の準備していて、大変!とのこと。川床を楽しみにしてきたのに・・とちょっと恨めしい気持ちで空を見上げていましたが、何とかもちそう,ということで、川床の方へご案内いただきました。 

 「うわぁ~!」 もう、思わず声が! 川のせせらぎの音に、灯火がゆれて、「幻想的」 とは、このための言葉。 待合となる、川上の川床から、流れ越しにお道具の飾られた茶席を見渡せるようになっていて、これこそ「幽玄」の世界。  薄明るい光の中で、お菓子とお茶をいただいて、場所をうつして、しっかり とり鍋もいただきました。日本人に生まれて良かった!・・ 気持ちもお腹も!?大満足で、その上、帰る道々には、童心にかえって、蛍もゆっくりと楽しめて・・。  これだけまったくの別世界を堪能しても、地下鉄の北山駅まで、車で15分!ちょっと不思議な気持ちがしました。
 ご亭主は、右源太の鳥居さん。普段からきりりと素敵な方ですが、御着物姿はさすがに京都の旦那様。板についていらっしゃいます。お忙しい合間をぬって、お稽古をされているそうで、お手前も慣れたもの。失礼ながら、見直してしまいました!
 右源太さんでは、春夏は、鮎や鱧。秋冬は気生根鍋というすっぽんと猪肉両方楽しめるお鍋など、季節に応じての美味しいお料理がいっぱい。気楽なカフェもされていて、一年中楽しめます。 最近リニューアルされた暖炉や囲炉裏のある宿泊用のお部屋でゆっくりして、美味しいものをいただいたら、もう、家には帰れなくなってしまうかもしれませんね。
右源太  http://www.ugenta.co.jp/

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