利休にたずねよ
東映の撮影所で、試写会をするから来ませんか?
昭和の初期の頃から、ずっと撮影が続けられてきた撮影所!ぜひ、行ってみたいですよね。 撮影所のある太秦は、京都の碁盤の目からは、西に少し離れているので、嵐山より東、東大路通より西と、北区界隈で生活している私には、普段はあまりご縁のない場所です。映画村や広隆寺があるところといえば、わかりやすいでしょうか。
上映作品は、“利休にたずねよ”。
モントリオール世界映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞した作品です。 茶道友達の間でも話題になっていた原作。その本が直木賞を受賞した時、早々に読んで、どんな映画になるのか楽しみにしていました。
考えつくされたワンシーンごとの風景が本当に美しい映画。。 そして、海老蔵さんの存在感にびっくりしました。歌舞伎界の方々は独特ですね。 お父様の團十郎さんといい、画面からはみ出さんばかりの迫力に、圧倒されました。
印象に残ったのは、しばらく、師である利休から離れていた弟子が、利休を訪ねてくるシーン。 師と弟子がお互いに手を取り合って、再会を喜び合っている姿に、ふと、亡くなった茶道の先生を思い出して、もらい泣きしてしまいそうでした。 私など弟子というには、おこがましいのですが、長い年月、一から手を取って教えていただいたこと、振り返ると本当にありがたい、胸に迫るものがありました。
試写室をでて、ちらっと中をのぞいてみると、廊下の両側に並ぶ部屋に、それぞれ、「~~組」の文字が。 昭和を彷彿とさせる建物といい、なんだか、時代を感じる楽しい一日になりました。
映画「利休にたずねよ」公式ホームページはこちら http://www.rikyu-movie.jp/