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「京の小袖」展

November 20, 2011

 バタバタと仕事に追われる日が続いてしまうと、この忙しいのに出かけるなんて!と、どんどん自分で自分の首を締めがちになってきます。(笑)そんな時、「ちょっと、一緒に出かけない?」と友達から連絡をもらうと、フッと肩の力がぬけて、かえって仕事がはかどったりすることがあります。・・???
 そんなわけで忙しい忙しい!!を連発していたわりに、この秋も、ランチや展覧会や・・その他もろもろ・・・しっかり堪能していました。 いろいろと、面白い展覧会があった中で、京都らしいといえば、やっぱり、和服がらみの展覧会。
 お知らせしたい・・と思っているうちに終わってしまったのが、人間国宝の北村武資展。近代美術館であった「羅」という織の一種の展覧会は、何の予備知識もなく出かけましたが、とっても見ごたえがありました。よく帯でみかけるざっくりとした織を想像して見に行ったのですが、あまりの繊細さにびっくり!また、案内のパンフレットが、うっすらと透けるトレーシングペーパーに両面から印刷されていて、繊細なのにゴージャスという、私好みのもので、感激でした。 ・・あ~、クリスマスプレゼントはこれがいい ♪ (パンフレットじゃないですよ)
 そして、もうひとつの展覧会は、京都文化博物館で今展示中の「京の小袖」展。友人2人が絶賛してぜひ見に行って!と知らせてくれました。桃山時代から江戸時代にかけての数々の小袖。「わびさび」とは対極の華やかな美しさ!デザインとしても見ごたえありそうですね。12月11日までです。お見逃しなく!
特別展 京の小袖   http://www.bunpaku.or.jp/exhi_kosode.html

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きもの咲く

October 18, 2011

 久々に、お茶会にご招待いただいて、実に京都らしい一日を過ごしてきました。
 しっとりと訪問着や付け下げのお着物を着こなしていらっしゃる美しい奥様方。そんな方々の中では、私などまだまだ若輩者。ため息の出るようなお道具の数々を見せていただいては、心の中で、これはあの本にのっていた何とか、何代目の何とか・・と反芻する私。帰ったら、あの本を読みなおそう。歴史を勉強しよう!!と、決意を新たにするのは、いつものこと。いったいいつになったら、ゆったりと楽しめるようになるのでしょうね。
 さて、わりあい日常的にお茶会など、着物を着る機会の多い京都の街。またこの度、京都文化博物館で、着物を来て楽しむイベントが開かれるそうです。着物を来て参加すると、参加料が免除されたり、着物を持ってない方にはレンタル着物、そして着付けまでサービスされるとか。 北山の地元友達の柾木良子さんが、着物マナー講座で、着物を着たときの美しい身のこなし等も教えてくださるそうです。 4日間にわたってのイベント。お楽しみに!
 
『KYOTOきものパーティーランド』
10/29(土)10/30(日)11/5(土)11/6(日)
国民文化祭 京都2011関連事業
・会場:京都文化博物館
・各日300名:きもの姿限定 (←ご注意くださいね)
≪きものビューティーアワー≫
13:00~きものマナー講座:
14:00~きもの文化トーク:ゲストに華道家の笹岡隆甫氏・俳優の西村和彦氏
詳しい内容と参加申し込みは
【kyotoきものパーティーランド】http://www.waso-shinko.jp/event.html
柾木良子さんのホームページhttp://www.masakiryoko.com/

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貴船・川床のお茶会

August 20, 2011

 少し前のことになりますが、夏の初めの蛍の頃、お茶会にお誘いいただきました。なんと貴船の川床で!しかも、夜咄し!!・・・と、!!つきで、自慢されても、お茶好きの方以外には、??かもしれませんね。 京都は、千利休で有名な大徳寺など、年中どこかで釜がかかっていて、お茶会好きにはとても楽しい街。それでも、個人的なお茶会にお誘いいただくということは、そう頻繁にはないので、川床という特別な空間でのお茶会と聞いて、ちょっと、興奮してしまいまいました!
 振り返ってみると、新作展の準備で、パニックの頃だったのでは?と思うのですが、そんなこと ? は言ってられません。貴船といえば、水の神様。水の渦巻き模様の鶸色の着物に、白地にやっぱり波打つ流水模様の帯で、準備万端、わくわくして出かけました。
 当日は、あいにく雨が来そうな怪しいお天気。本来伺うべき時間より少し早めに着くと、ご亭主も (お茶では、招く側の人のことをこう呼びます) 雨が心配で、川床と室内両方の準備していて、大変!とのこと。川床を楽しみにしてきたのに・・とちょっと恨めしい気持ちで空を見上げていましたが、何とかもちそう,ということで、川床の方へご案内いただきました。 

 「うわぁ~!」 もう、思わず声が! 川のせせらぎの音に、灯火がゆれて、「幻想的」 とは、このための言葉。 待合となる、川上の川床から、流れ越しにお道具の飾られた茶席を見渡せるようになっていて、これこそ「幽玄」の世界。  薄明るい光の中で、お菓子とお茶をいただいて、場所をうつして、しっかり とり鍋もいただきました。日本人に生まれて良かった!・・ 気持ちもお腹も!?大満足で、その上、帰る道々には、童心にかえって、蛍もゆっくりと楽しめて・・。  これだけまったくの別世界を堪能しても、地下鉄の北山駅まで、車で15分!ちょっと不思議な気持ちがしました。
 ご亭主は、右源太の鳥居さん。普段からきりりと素敵な方ですが、御着物姿はさすがに京都の旦那様。板についていらっしゃいます。お忙しい合間をぬって、お稽古をされているそうで、お手前も慣れたもの。失礼ながら、見直してしまいました!
 右源太さんでは、春夏は、鮎や鱧。秋冬は気生根鍋というすっぽんと猪肉両方楽しめるお鍋など、季節に応じての美味しいお料理がいっぱい。気楽なカフェもされていて、一年中楽しめます。 最近リニューアルされた暖炉や囲炉裏のある宿泊用のお部屋でゆっくりして、美味しいものをいただいたら、もう、家には帰れなくなってしまうかもしれませんね。
右源太  http://www.ugenta.co.jp/

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送り火

August 13, 2011

 震災から5カ月が過ぎました。早いのか遅いのか、ただ、あの日以来、時が止まったように感じて暮らしている方が、大勢いらっしゃるのだろうなと思います。
 あの時、被災した知人が送ってくれたメールには、襲ってきた津波から命からがら鉄筋コンクリートの小学校に逃げた様子、窓から外にいる人に危険を知らせる人々の叫び声、「2階ではだめだ!3階へ逃げないと!」と、言われた時の不安、濁流にのまれる家とそれをなすすべもなく見守る人々、泣き声さえもあげない子供たちの様子、それらが、克明に書かれていました。 それを読んで、ただ、つらかった。 今、少しづつ、ほんの少しづつ、いろいろなことが良くなってきていると聞きます。 けれどもそれは、単純に想像しても、以前と同じにもどったというわけではない。 悲しく辛い気がします。
 京都の大文字の送り火で、陸前高田の薪を焚くのを、放射能の恐れがあるためにやめるという記事を読みました。 大文字の送り火は、京都の夏の終わりを告げ、亡くなった人の魂を見送る、京都に住む私たちにとって、とても大切な行事です。 お盆ということで、家族や親せきが集まり、お互いを思いやり、先祖のことを想う。華やかなお祭りやお楽しみ事とは違った、心に触れる行事の一つだと思ってきました。 
 いろいろな意見や事情を考えての判断だったとは思います。 けれども、そういった行事だけに、被災地の人々の悲しい気持ちにに、私たちも一緒に寄り添うことができたはず。 京都が選んだことは、被災地の人々にどんな思いを届けたことでしょう。 出来ること出来ない事、いろんなことがあるかもしれないけれど、こんな時こそ、ちょっと強い気持ちが大切ではないかと思っています。  
 

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上七軒盆踊り

August 01, 2011

 毎日蒸し暑い日が続いていますが、お元気でお過ごしですか?今日の新聞に、節電の協力のおかげで、なんとか供給量の90%前後で、電力の利用がとどまっていると報道されていました。 西側全面が窓になっている私の部屋は、昼からはどんどん暑くなるので、冷房をつけたり消したり・・・。吹き抜けの上階になるので、ドアを開けるとムッとした空気が重くて、クラっとなりそうな暑さ。何をするのもいやになってしまうのですが、そんな中、お友達に誘われて、盆踊り!に出かけてきました。
 盆踊りの会場となった上七軒(かみひちけん)は、京都の花街の中では最も歴史の古いと言われているところ。受験の神様で有名な北野天満宮のすぐ東隣にあります。京都と言えば、和服を思い出される方も多いと思いますが、着物は室町、そして帯やお召などの織物は、西陣がその中心地になります。そうして栄えてきた室町や西陣の旦那衆の遊び場が、祇園であり上七軒でした。そういうわけで一歩通りに入ると、何とも言えない風情のある景色が続いているのですが、昨日は、いつもはひっそりした道が、浴衣を着た大勢の人でいっぱいになって見違えるような様子でした。
 通りから、一筋入ったところにある上七軒歌舞練場。その傍ににやぐらが設営されて、夕暮れ頃から始まりました!!盆踊り!! 私が小~さかったころも、盆踊りがあったような・・。でも、まさか、踊りを覚えているわけもなく、どうしようかな・・と思っていたところ、盆踊りを盛り上げようと、皆さんで練習もされたそうで、舞妓さん芸妓さんから、年季のはいった粋なお茶屋のおかあさんらしき方々まで、最初から盛り上がること!!パナマ帽に浴衣を着た素敵な外国の方も、さっさと輪の中心に入られて、踊る踊る!! 私も友達に急かされて、踊りましたよ! 

 たぶん3~4曲あったと思うのですが、“月が~出た出た~月が出た~っあ、よいよい~♪”の頃には、すっかり慣れて、芸妓さんが、横で振付を “掘って、掘って、担いで担いで・・・”と小声で教えてくれるのを、一緒になって、小声で歌いながら、ご機嫌で踊ってきました。ザ・和!の一夜。(笑) 紺地に白のとっても伝統的な絞りの浴衣を着て行ったのですが、さすがに汗だくになるのはいやだったので、ある程度で切り上げて見物していたら、最初2~3名ほどの、“おかあさん”が踊っていたやぐらの上に、3人ほどの舞妓さんたちが上がっていくと・・・
 ギョッとするほどの、フラッシュの嵐! 和の世界にもお立ち台!?ではないですが、可愛い舞妓さんたちには、誰もが悩殺されてしまいますね。
 今回お誘いいただいたのは、上七軒の通りの中ほどにある、弓月さんの奥様。狭い京都の例にもれず、小学校の誰々と同級生だった・・とか、身内話しに花がさくのはいつものこと。「西陣御召」製造元のアンテナショップとして上七軒の他に、祇園にもお店があるので、行かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。お召しだけでなく、浴衣や、素敵な和小物も充実していますし、以前ご紹介した、眼鏡作家のヤマシタリョウさんの展覧会など、楽しいイベントもたびたび開かれています。
 そして、今話題のなでしこジャパンのゴールキーパーの海堀あゆみ選手。彼女は、長岡京市の出身ということで、「スポーツ賞市民栄誉賞」を受賞されましたが、その時贈られたなでしこ柄の着物は、この弓月さんのデニムの着物 「でにむどす」だそう。セカンドラインとして作っていらっしゃるそうですが、ちょっと見ると暑いのではと思われるデニム生地が、実はとっても薄くて、さわってみると着心地良さそう。いろいろな和にチャレンジしていらっしゃる弓月さん。ぜひ、皆様もご覧になってみてくださいね。
 でにむどす http://www.yuzuki-net.jp/konoshimaya/

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東北地方太平洋沖地震支援チャリティーイベント

March 17, 2011

東北地方太平洋沖地震 支援チャリティーイベントのお知らせです
 震災がおこって、早一週間になろうとしています。まだ救助されていない、多くの方々の無事を願うとともに、亡くなられた多くの方のご冥福をお祈りしたいと思います。  昨日は、京都でも一日中雪が降り、大変な寒さにでした。ここよりもずっと北の被災地では、どれほど辛い思いをされているかと、心が痛みます。一刻も早く、支援の手が届くことを願ってやみません。
 連日、TVやラジオで支援が呼びかけられていますが、事務所のある京都北山の商店街でも、有志の方々による支援チャリティーイベントが行われることになりました。この時期のイベント開催には、いろいろと意見もあったようですが、被災地の悲惨な状況を考えて、「少しでも早く何かをしたい」ということで、開催が決まったそうです。地下鉄北山駅を降りてすぐの北山陶板名画の庭で、明日明後日と2日間です。有志のミュージシャンによるライブ演奏も予定されているそうです。
 
 どういう風に支援をしたらいいか、迷っている方もおられると思います。ぜひ、会場に足を運んでいただいて、飲食したり、買い物をしていただけたらと思います。収益はすべて日本赤十字に寄付すことになっているそうです。
日時 3月18日(金)18:00~22:00 ・19日(土) 10:00~18:00
場所  北山陶板名画の庭
   *収益の全てを日本赤十字に寄付します。
京都北山街協同組合
http://www.kitayama.or.jp/event_and_news/kitayama/2579.php

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実はとっても近かった・・大阪

December 13, 2010

 仕事に追われながらも、山が色づくのを目にし、あちらこちらの街路樹が赤や黄色に染まっていく、そんな秋をしっかり満喫出来るのは、自然に近い京都ならでは。 そして、はたと気づくともう12月。 グッと冷え込んだせいか、賀茂川にかかる橋から見る光景も、あっというまに灰色のかった景色に様変わりして、冬の到来を感じることとなりました。

 ふと思い立って、東山の山の中を五条から三条にぬける道沿いにある、将軍塚へ立ち寄ってみました。 その昔は、暴走族が集まる場所といったイメージで、なんとなく怖かったのですが、この日は冬空の下、閑散とした雰囲気で、人もまばらな感じ。展望台に足を向けて見ると・・・

 ご覧になられますか? 大阪の梅田界隈が、くっきり! 空中庭園のある梅田スカイビルが、はっきりと見えたのです。 え~~!と声をあげたくらい、ちょっとびっくりしました。 写真では、そのくっきり近くに見える感じがよく伝わらなくて、もどかしいくらいです。 京都から南に見えるのは、生駒のテレビ塔くらいかしら?という認識だったので、本当にびっくり!しました。 北区で、毎日を過ごしていると、この感じはちょっと想像もつかない。

・・東山区から大阪はとっても近かったです・・・。

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三月花形歌舞伎

March 22, 2010

 会う人ごとに「お忙しそうですねぇ。」・・といたわりの言葉をかけていただくくらい、毎日どたばたと仕事をしていますが、実はちょっと申し訳ないくらい、このところコンサートやお芝居、展覧会にも出かけていて、よくよく考えてみれば、忙しいのはそのせいだったかも・・・。でも、デザイナーとしては展覧会を見るのも仕事のうちだし・・。もう日本に来ない人かもしれないし・・・。そりゃ、京都にいるからには・・・とか、それぞれ理由がついて、結局大騒動してでも、何とか遣り繰りして出かけてきました。
 そんな中、見てきたのが三月花形歌舞伎。午前の部は、曽根崎心中や連獅子など、それほど通でもない私でも知っている演目でしたが、今回行ったのは夜の部の「加賀見山再岩藤」骨寄せの岩藤といわれる演目でした。市川亀次郎さんの七役早替わりらしい・・獅童さんが出られるらし・・以外のお勉強をしている間もなく、お着物を着るどころか、滑り込みで間に合った!という情けない状態でしたが、本当に楽しかった~!猿之助歌舞伎のエンタテイメント炸裂!!という感じで、子供でも楽しめるのではないかしらという、楽しい演出でした。今週いっぱい27日まで、南座です。劇中お花見も楽しめます。ぜひ!

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知恩院ライトアップ2009

November 19, 2009

 急に冷え込んで、紅葉も一気に色づいてきました。私のまわりでもインフルエンザにかかったという方が増えてきました。どうぞ暖かくして気をつけてくださいね。
京都では老舗の音楽学校、ミュージックプランと亀渕友香&”The Voice of JAPAN(VOJA)”が、コラボレーションして結成された、”関西VOJA” が、11月7日から29日の間に開催される、浄土宗総本山知恩院ライトアップ2009の11月21日(土)のイベントに出演されることになりました。もう、明日です! 友人がこの関西VOJAに参加しているのですが、ゴスペルやコーラスを多くの人に楽しんでいただきたいと、続けてられるそうで、お話を聞いていると本当に楽しそう!私もいつか・・という気になってしまいました。
 今回歌われる曲は、今年の夏、さだまさしさんが平成23年の法然上人800年大遠忌記念曲として作曲された「いのちの理由」という曲。その曲を、関西VOJAさんが初めて披露されるそうです。紅葉を愛でながら、国宝の御影堂でのコーラス。京都でしか味わえない贅沢ですね。ぜひ、お出かけになってみてください。
・・・・・・・・・・・
日時  :11月21日(土)18:00 と 19:00 の各30分 2回公演
会場  :浄土宗総本山 知恩院 国宝 御影堂
出演者 :”The Voice of JAPAN 関西(VOJA)”
知恩院ライトアップ イベントスケジュールはこちらから 
http://www.chion-in.or.jp/lightup09/01.html

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風響の会

October 05, 2009

今日は、親しくさせていただいている能管奏者の野中久美子さんが主催されている「風響の会」のお知らせです。
 「風響の会」は、野中さまが平成10年から毎年行われている演奏会で、毎年異なったジャンルのゲストを迎えて、大徳寺大慈院にて開催されています。
 私も何度かお伺いしたことがあるのですが、大徳寺大慈院に響き渡る能管の音が本当に幻想的で、我が家のすぐ近所(自宅から大徳寺へは歩いていけるほどの距離)にいるのが信じられないほどで、また時代もタイプスリップしているような…、とびっきりの非日常を味わいました。
 今年は、ハープ奏者の方をゲストに招かれるとのこと。当日券もあるようですので、お時間がある方は、ぜひ一度、お寺での演奏会を味わってみてくださいね。
・・・・・・・・・・・
日時:10月9日(金)午後5時半開/5時開場
   10月10日(土)午後5時半開/5時開場
会場:大徳寺大慈院 075-492-2958
参加費:¥3,000- ¥3,500(当日)- 
出演者:野中久美子(能管)・摩寿意英子(グランドハープ・くご)

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妙心寺万灯会

August 11, 2009

 相変わらず蒸し暑い毎日が続いています。皆様お元気ですか?今年の夏はいつにも増して忙しく気がついたら、もうお盆。 こんなゆとりのないことでは・・と反省しつつ、どこへ行かずとも、この町で暮しているだけで、祇園祭やいろいろな行事を体感できて幸せなのかしら、とも思ったりしています。
 昨夜、妙心寺のお友達が、万灯会をしているから見に来られませんかと、誘ってくださったので、仕事帰りにちょっと寄ってみました。 お寺の行事。いろいろあっても、なかなか行くチャンスがないのですが、今年は花灯籠もいっしょにされたということで、妙心寺塔頭の通路が、灯篭で照らされ、法堂は、写真のようにたくさんの提灯で囲まれ昼間とはまたちがった厳かな雰囲気でした。揃いのお着物のご詠歌衆がいらして、和尚様の読経の後、ご詠歌をお唱えされ、子供のころには、何が何だかわからなかったことが、心にしみるように思えました。私も一つ献灯したいと思い、お願いしたところ、和尚様が筆で、~家先祖為・・と書いて下さり、こんな私にも連綿と続く歴史があるんだ・・とちょっと神妙な気持ちになりました。
 東側の門から入ったので気がつかなかったのですが、正面の方に向かうと、屋台がずらっと並んで夏祭りの風情。外国からの方や、小さな子供たちが、浴衣をきせてもらって楽しそうに遊んでいるのが、日本の夏という感じで、しみじみいいなぁ・・と思った一夜でした。

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京都と言えば

June 12, 2009

 舞妓さん!
 東京から、お客様がご夫妻でいらしたので、京都のお友達もお誘いして鴨川の納涼床を楽しんできました。
 床は、鴨川の上に張り出しているので街中よりは、涼しいというものの、真夏の7,8月は結構暑いので、実は今の時期が狙い目。6月に入って雨が心配ではありましたが、前日の大雨がウソのように、さらっと晴れて、はおり物がないと、ちょっと肌寒いくらいの最高の床日和になりました。
 先斗町で懇意にしている、元芸妓の「おねえはん」に、何もかもお任せして、舞妓さんにも来てもらってねとお願いしていたら、来てくれたのが 光菜 (みつな) ちゃんでした。
 「かわいい~~!」髪には6月の柳の花かんざし。振袖にだらりの帯。舞妓さんの帯留は「ぽっちり」といって10cm角くらいはあるいろいろな石のついた大きなもの。半襟も手の込んだ模様で、本当に華やかでした。 以前に比べて祇園界隈を歩くと、舞妓さんたちを見かけることが多くなった気がしますが、それでも、同じ京都にいてもめったにお目にかかることのない方々。 花が咲いたようとは、まさにこの事で、元芸妓さんのおねえはんも一緒に来て下さって、盛り上がること! 「床では、舞や、地方(じかた)さんの鳴り物はできひんのどす~。すんまへん~。」の言葉にも、「いえいえ、また来月来たらいいんですし~」なんて、すでに皆さん また来る!の気合十分でした。
 花街では、男性は何歳でも「おにいはん」女性は「おねえはん」ちょっと年かさのお姉さんは、「おっきぃおねえはん」。  可愛らしいしぐさで「よろしゅぅ、おたのもうします~」と、両手をつかれたら、ついつい、「何でもいってちょうだい~」と、目じりを下げる男性の気持ちが、ちょっとわかった夜でした。
 

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香道体験

May 08, 2009

 風薫る季節となりました。 
 茶道のお友達に誘われて、お香の聞香会に行ってきました。「お茶の時より、華やかなお着物で大丈夫ですよ」という言葉に、雅なイメージを膨らませて、わくわくと楽しみに行ってきました。
 香道は、室町時代から500年の歴史をもつそうです。複雑な作法もあり、とても奥深いものだそうですが、私は何種類かの香りを聞き当てるゲームのような「組香」というのを体験してきました。
 組香は、最初にたとえば三種の香りを聞いてそれぞれの香りを覚えます。そして、次は、先ほど聞いた香りプラス、知らない香り一種(“客”というそう。日本語って素敵ですね)が順不同で回ってきて、それらの香りがどの香だったか順に紙に書いて提出します。(しかも毛筆で!)それを、先生?がどれだけ正解したかを読み上げてくださいます。
 なんだか面白かったのが、香道では私の「くにこ」という名前の「こ」が省かれて、「くにさまのおこたえ~~」と和歌を詠むように少し節をつけておっしゃるところ。一緒に行ったお友達も同じように呼ばれていました。それだけのことなのに、ちょっとお姫様気分で、楽しかったです。
 聞香会でなくても体験教室などいろいろあるようです。一度体験してみるのはいかがでしょうか。千年の都、京都を肌で感じられますよ!
薫玉堂 香道体験
http://www.kungyokudo.co.jp/taiken/taikenp.html

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葵祭

April 20, 2009

 先日、地元の新聞で、今年の葵祭の斎王代(さいおうだい)にお決まりになった方が紹介されていました。 毎年、この記事を見ると、京都の初夏を思います。
 5月15日に京都で行われる葵祭は、「京都の三大祭」の一つ。市内に住む未婚の女性が斎王代(葵祭りのヒロインといった感じのもの)に選ばれ、お祭りがとり行われます。斎王代にに選ばれるのは、京都のお嬢様方の中でも、選りすぐりのお嬢様。私の友人の中にも、かつて斎王代を経験した人が何人かいますが、その貴重な経験、裏話?を聞くのは、京都で育った私にとってもちょっと興味深いです。
 そして、葵祭に欠かせないアオイ。アオイは古くは「あふひ」といって、神様と「めぐりあう日」を小さな葉に祈願されたという、いわれがあるそう。ハート型のとてもかわいらしい葉です。もともと上賀茂神社や下鴨神社で自生していたようですが、今は、それだけでは数が足らず、「葵プロジェクト」と称して、全国各地で株分けして育ててもらっているそうです。その中には東京の六本木ヒルズなども入っているとか。1200年以上も続く京都のお祭りが、全国各地でこんな風につながっているなんてとても素敵ですね。
 私は、この季節、お遣い物に、このアオイの葉を形どった宝泉堂さんの「賀茂葵」というお菓子をよく利用しています。ハート型の形がとても愛らしく、控え目な甘さが“はんなり”と、とても美味しいお菓子です。ぜひ一度味わってみてください。
宝泉堂「賀茂葵」 
http://www.housendo.com/kamoaoi.html
葵祭案内HP
http://www.kyokanko.or.jp/3dai/aoi.html

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小紋模様

March 08, 2009

 友達の高田勝株式会社の高田啓史さんのところへ、たくさんの小紋の着物を見せてもらいに伺いました。高田さんは、「小紋文様」という著書もある「小紋のエキスパート」。伝統を知っている高田さんだからこその興味深い小紋もたくさん見せていただきました。
少し見えづらいですが、画像の真ん中の文様は、スポーツの模様。何のスポーツが描かれているか、お分かりになりますか?そして、右側の小紋の真ん中の右端あたりに、小さなめがね!これらは、なんと、古田敦也さんがお召しになる着物用にわざわざつくられた小紋とのこと。スポーツやメガネ、本当に古田さんにぴったりなモチーフですね。こういう遊びも、着物ならでは・・という気がしました。
最近では、朝の連続ドラマ小説「だんだん」に出演中の石田ひかりさんや三倉佳奈さんがドラマの中で着てらっしゃる着物も、高田さんの会社がご用意されているそうです。ドラマは三月末で終了ですが、それまで、まだたくさんの着物が見られると思いますので、ご興味ある方はどうぞご覧になってくださいね。
素敵な時間をすごさせていただき、高田さん、どうもありがとう!
「小紋文様」
http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E7%B4%8B%E6%96%87%E6%A7%98-%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E3%81%AE%E6%9F%93%E7%B9%94%E5%B7%A5%E8%8A%B8%E6%84%8F%E5%8C%A0%E9%9B%86-%E9%AB%98%E7%94%B0-%E5%95%93%E5%8F%B2/dp/476611826X
古田敦也さんのブログ(着物を着用されている写真が見られます)
http://www.aspara.co.jp/atsuya-furuta/2008/06/eggs.html

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